
今回は、痔の種類の1つである"切れ痔"について、原因と症状を掘り下げていきます。
こんな方におすすめの記事です
- 自分の痔が切れ痔かどうかわからない
- なぜ切れ痔になってしまったのか、考えられる原因を知りたい

そもそも"切れ痔"とは何なのか?
切れ痔は、呼んで名のごとく「皮膚が切れる痔」のことです。
医学的な正式名称では「裂肛」と呼ばれます。
肛門の壁にあたる部分(=肛門上皮)が切り裂けてしまうのが切れ痔なんですね。
切れ痔の原因
原因は、【排便時の刺激】です。
①便秘等により硬い便が出るときに、皮膚が硬さと腹圧(排便時にかける力、いきみ)に耐え切れられなくなり裂けてしまう
②下痢で勢い良く排便する際、肛門付近の皮膚に炎症と外傷が起きてしまう
いずれにしても、肛門部が耐えられないほどの刺激が排便時に加えられることで、切れ痔が発生してしまうわけです。
また、一度肛門の皮膚が切れてしまうと同じ箇所が何度も切れやすくなってしまうのもよくあります。
切れ痔の症状
激しい痛み
皮膚が裂けるのと同じように、痛みが起きます。
めちゃくちゃ痛いです。
排便の際、いきなり針をブスブス刺されたような鋭い痛みが走ります。
出血
痛みと同様、皮膚が裂けたことにより患部から出血があります。
出血量は状態により異なりますが、酷いときは排便後にずっと血が止まらないなんてこともあります。

痒み
激しい痛みが発生するほどではなくとも、皮膚に傷がついたりすると痒みの原因になりえます。
また、切れた箇所が治りかけのときにも痒みはよく発生しますね。
痛みは比較的すぐ収まるのですが、痒みはかなり深刻。
ず~っと肛門がかゆいままなんてことがザラにあります。
慢性化
切れ痔は、改善しないまま放っておくと慢性化してしまいます。
慢性化した切れ痔のことは、"慢性裂肛"と呼ばれます。
・排便時に必ず切れてしまう
・切れた箇所に、ポリープやいぼが出来やすくなってしまう
・皮膚の裂傷と修復を繰り返すことで、肛門がどんどん狭まる(=肛門狭窄)
慢性化すると、かなりやっかいな状態です。
切れ痔になってしまったときの対処法は?