
今回は、痔の種類の1つである"切れ痔"について、実際にどのように治療をすれば良いのか・どうすれば予防できるのかを解説します。
こんな方におすすめの記事
- 切れ痔になってしまったけど、どうすれば良いのか分からない
- 切れ痔にならずに済む方法を知りたい
そんな悩みにお答えしたいと思います。
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切れ痔の治療法
切れ痔は自然治癒で治すのが基本
切れ痔は、究極的にいってしまえば「皮膚が切れただけ」の状態なのです。
つまり、基本的には人間の自然治癒の力に任せておけば勝手に直ります。
なぜ切れ痔が治らないかというと、「治りきる前に再び排便で切れてしまうから」。
なので、排便のときになるべく肛門に負担が掛からないようにすることが重要なのです。
どうすれば肛門への負担を減らせばよいかは、「切れ痔の予防法」をご覧ください。
また、痛みや腫れを抑えるために痔の市販薬を使うのはとても有効です。
痔の薬は「症状を抑えることに特化」していますので、根本的な治療にはならないのですが、痛みを抑える・腫れを抑える目的はしっかり果たしてくれます。
切れ痔の状態が長く続くようならすぐ病院へ!
切れ痔は皮膚が切れただけの状態と申しましたが、一度切れてしまうと中々治りにくいのも事実。
もし切れ痔になってしまって、中々治らないようであればちゃんと病院に行きましょう。
重要なのは、病院でしっかり医者の先生に診断をしてもらうことです。
たまにあるのが、「切れ痔だけだと思っていたらいぼ痔も一緒に併発していた」というパターン。
素人では判断が難しいのもありますし、一度しっかり医者に診て貰って状態を把握することはとても大切です。
恥ずかしい気持ちも分かりますが、放っておいてもイイことは何もないので、しっかり病院に行きましょう。

慢性化し、悪化しすぎた切れ痔は手術が必要
切れ痔はあくまで「排便の際に皮膚が切れる」病気です。
しかしあまりにも慢性化しすぎると、患部が潰瘍化してしまい肛門狭窄(肛門が通常よりも狭まった状態)を引き起こしてしまうため、手術が必要になります。
慢性化した切れ痔の手術において主流となっているのは、SSG法(スライディング・スキン・グラフト法)と呼ばれる手術手法です。
SSG法とは潰瘍化した肛門部の傷口をメスで切除したあと、その部分に正常な肛門皮膚をスライドさせて覆う手術手法
そのほかにも、軽度な場合は患部の切除のみで済ませる方法や、切らずに拡張器具を装着して肛門を広げる方法などもあります。
切れ痔の予防法
予防法と書きましたが、これらはすべて再発防止や悪化を防ぐ方法と同義です。
なによりも快便が重要
切れ痔を予防するためには、なにはともあれ「快便」を心掛けましょう。
適度な硬さの便を、1日1回はちゃんと出すような生活を心掛けていれば、まず切れ痔になることはありえません。
・食事ではしっかり野菜をたべて、食物繊維を摂取する
・水を1日2L以上飲む
・暴飲暴食は避ける
規則正しい生活を心がけ、過度な便秘や下痢を引き起こさないようにしていれば大丈夫です。
大便は出したくなったときに出す!
現代人は、会社や学校での生活でどうしても「便意を我慢する」習慣が付いてしまいます。
非常に危険です。
なぜならば、便意を感じたときは「最も簡単に排便ができるタイミング」であり、それ以外のときはどうしても余分な力が必要になってしまうからです。
排便の際に入れる力は「腹圧」と呼ばれますが、この腹圧は強く掛ければかけるほど、肛門に過度な負担が掛かってしまうのです。
肛門に負担を掛けないためにも、腹圧が最小限で済むタイミングでしっかりトイレに行くようにしましょう。
