本記事の内容
- 香辛料たっぷりの食事を取ると痔は悪化します
- 痔主が普段の食事で気をつけるべき点
- なるべく避けよう!香辛料が多く使われている料理の代表例とは?

痔主のアナタ。辛いものは好きですか?
私は大好きです!
でも、痔主にとって「香辛料たっぷりの料理」は天敵なんですよね。
痔持ちのアナタなら、「辛いものを食べた次の日のお尻はヤバい」なんてことを一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
本記事では、香辛料が痔に与える悪影響や、普段の食事で気をつける点、避けるべき香辛料過多料理を解説します。

激辛好きなら要注意!香辛料(スパイス)の刺激はお尻を直撃します
香辛料(スパイス)は消化されて体内に吸収される普通の食べ物・調味料とは違い、腸で吸収されることなくそのまま排出されてしまいます。
つまり、香辛料は直接肛門に刺激を与えてしまうのです。
たとえば、トウガラシに多く含まれている代表的な辛味成分「カプサイシン」は「肛門に強い刺激を与える」ことがわかっています。
カプサイシンを経口摂取することによって引き起こされる舌上の灼熱感を私たちは辛みとして認識しますが、その刺激は口腔内だけに生じるわけではなく、気管支や消化管全体におよびます。気管支が強く刺激されると気管支収縮により息切れや咳が生じます。また、肛門側の直腸にはTRPV1が多いため、カプサイシンにより刺激されると強い灼熱感を感じます。
頻繁に辛い物を食べていると、肛門に炎症を起こしたりうっ血の症状を悪化させてしまったりするため、痔の症状が悪化します。
すでに痔の症状がある人なら、唐辛子たっぷりの食事の翌日に辛い思いをした経験があるのではないでしょうか。
分かっているけど止められない、なんて言っているといつまで経っても痔の苦しみから解放されなくなります。

お尻を刺激しない食事を心がける
香辛料は痔によくないことをお伝えしましたが、それでも普通においしい料理を食べるためには香辛料が必須です。
完全に香辛料を断つことは不可能なので、ほどほどに抑えるような食生活を心がけましょう。
つまり、薄味でも美味しく食べられるよう調理の工夫をすればよいのです。
香辛料を抑えるためのポイント
・昆布や鰹節などで取った旨味たっぷりのダシを使う
・酢を上手に使う
・味付けは控えめで素材の味を生かす
香辛料以外で気をつけるべき食事のポイント
香辛料やスパイスを控えることも大切ですが、併せて気をつけるべきいくつかのポイントをお伝えします。
食物繊維を摂取する
排出する時、肛門に負担がかかるような便にしないこと、つまり楽にスムーズに排出できるような軟らかい便になるような食べ物(=食物繊維豊富)を積極的に摂るようにします。
もし便が硬くて排出するのが困難だったら、肛門が切れたり炎症がひどくなってしまいます。
その硬い便に、刺激の強い香辛料が含まれていたらもう最悪ですな!
酷いことになること間違いなしです。

塩分を控えめにする
香辛料の使用を少なくすると、必然的に味付けが薄くなってしまいます。
味を調えようとするとどうしても塩分過多になってしまうことが多いです。
しかし、塩分過多は痔主にとってはかなり危険です。
スパイスの量を減らしたら塩分量が増えた!なんてことになったら本末転倒なので、しっかり塩分量を抑えた料理を心がけましょう。
水分をたくさん摂取する
水分を多めに摂ることも、便を軟らかくする上では重要なことです。
食事中に水を飲むことは当然ですが、食事以外の時間にもちょくちょく水分を摂るように心がけましょう。
目安は1日2~3Lです。
体重が多い人や便秘気味の人は、1日4Lぐらいは飲みたいところですね。
要注意!痔の人は避けたい香辛料たっぷりの料理
香辛料をたっぷり使った料理、美味しいですよね!
でも痔の症状があるのならやっぱり避けたいもの。香辛料が多く使われている料理には、どんなものがあるのでしょうか?
代表的なものを挙げさせていただきます。
韓国料理全般
韓国の料理と言えば、やっぱり唐辛子を使った真っ赤なイメージがありますよね。
キムチやチゲ、トッポッキ、最近ではチーズタッカルビも人気です。
辛いけど甘みがあったり、チーズでまろやかに仕上げていたとしても、唐辛子がたっぷり使われているもの。
クセになる辛さで食も進みますが、食べる量には注意してできれば唐辛子控えめの物を食べるようにしましょう。
麻婆豆腐
マーボー豆腐は甘口ならそれほど気にする必要もないかもしれませんが、豆板醤をたっぷり使っていたり乾燥させた唐辛子もたくさん加えてあるタイプは控えたほうが良いでしょう。
また、最近では花椒(ホワジャオ)という中国の山椒が入っているマーボー豆腐も人気ですが、こちらもしびれるような辛みがある刺激の強い香辛料ですので注意してください。
辛子明太子
旨味たっぷりの辛子明太子、これも名前の通り唐辛子が使われているので食べる量には注意しましょう。
唐辛子を控えた辛さ控えめでまろやかな明太子もあるので、辛子明太子を食べるならそういったタイプを選ぶと良いですね。
ふくやの辛子明太子(マイルド)がオススメ!
辛子明太子界では有名な「ふくやの辛子明太子」。実は辛さのランクが選べるんです。一番香辛料が控えめな「マイルド」を選びましょう!
カレー
日本人なら誰でも好きなカレーですが、当然スパイスの宝庫的な料理です。
食べ過ぎないように注意しましょう。

最後に:
本記事のおさらい
- 香辛料たっぷりの食事を取ると痔は悪化する可能性大!
- 普段から食生活には気を配りましょう
- カレーや麻婆豆腐など、香辛料が多く使われている料理は食べ過ぎないようにしよう
香辛料たっぷりの刺激のある料理はとっても魅力的ですが、食べた後でやってくる刺激は強烈過ぎて手に負えなくなるかもしれません。
香辛料やスパイスは控えめに、栄養バランスの良い食物繊維たっぷりのヘルシーな食事でお尻と体の健康を維持しましょう!
