
痔主のアナタ。
しゃがみ姿勢のときに痔が悪化した!なんてことはありませんか?
痔主歴17年の私にも、実はよくある経験なんです。
しゃがみ姿勢って、実は痔主にとってあまりよろしくない姿勢なんですよ。
ということで今回は、「痔」と「しゃがみ姿勢」について、痔主歴17年の私が解説をさせていただきます。
本記事の内容
- しゃがみ姿勢・しゃがみ仕事が多い人は「痔になりやすい」
- しゃがみ姿勢が多い人がすべき「痔の予防・改善対策」
- 逆に、排便時は和式トイレでしゃがむ姿勢のほうが良いという話


しゃがみ姿勢は、肛門に負担がかかり痔になりやすいです
冒頭でもお伝えしたとおり、「しゃがむ」という姿勢は、痔を発症・悪化させてしまう要因の一つとして考えられています。
一番の要因は「腹圧」です。
腹圧とは
腹筋と横隔膜の収縮によって生じる、腹腔内の圧力。 排便・排尿を助けるほか、女性では出産のとき、子宮の収縮とともに分娩(ぶんべん)の原動力となる。
しゃがみ姿勢だと腹圧が高い状態になるので、結果的には排便時のいきみと同じような状態になるのです。
結果、肛門周りにうっ血(=血の流れが滞ること)が起きやすくなり、いぼ痔の原因になってしまいます。
また、腹圧をかけることで治りかけの切れ痔の患部が切れてしまう危険もありますね。
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しゃがみ姿勢が多い仕事の例
・スポーツ
・農業(畑仕事・田園作業)
・工場勤務
しゃがみ姿勢が多い生活の人がすべき予防・改善の対策
次は、しゃがみ姿勢が多い生活の人はどういった対策を取ればよいのかをまとめてお伝えします。
1.定期的に立ち上がってストレッチ
一番重要なのが、定期的にストレッチをすることです。
しゃがみ仕事を長時間続けていると、どうしても腹圧が過剰にかかる時間が長くなり、下半身の血の巡りも悪くなります。
なので、定期的にしゃがんだ姿勢をやめて立ち上がり、そのまま軽くストレッチをすることをオススメします。
激しい運動や柔軟体操は必要ありません。
滞った血流を一度リセットするために、軽く下半身をほぐすようなストレッチをすれば十分です。
2.定点作業ならば、低い椅子を用意する
動き回る必要がない作業であれば、低めに腰掛けられる椅子を用意するのが良いでしょう。
ただし、硬すぎる椅子はお尻周りの負担をよけいに増やしてしまいますので注意です。
加えて、低い椅子は無理な体勢をとることで腰痛を引き起こしてしまう原因にもなります。
椅子にすわりっぱなしにはならないようにしましょう。
痔主にオススメの椅子はコチラです。
お尻の負担をより軽減するのであれば、円座クッションなどと併用するとよりベストでしょう!
3.事前に軟膏薬を塗っておく
お尻に痔を抱えていると、ふとした拍子に痛みが再発したりしてしまいます。
作業前に予め軟膏薬を塗っておくのが良いでしょう。
特に、腫れたままほうっておくとしゃがみ姿勢はかなり辛い状態になります。
できれば、薬を塗って腫れを抑えておきましょう。
4.もし脱肛してしまったら作業中止!
しゃがみ姿勢を長く続けていると、たまに「脱肛」の状態になってしまうことがあります。
脱肛とは
肛門の内側のいぼ痔(内痔核)や、肛門内側の粘膜が肛門の外部に脱出してきてしまう症状。初期状態だとすぐに肛門内部へ戻るが、酷くなってくると自然に肛門内には戻らず、常時脱出しているような状態になってしまう。
もしアナタが作業中に「脱肛」をしてしまったら、すぐにでも作業を中止しましょう。
脱肛したまま作業を続けてしまうと、うっ血で脱肛部がどんどん悪い状態になってしまいます。
できれば、ちゃんと脱肛を元に戻してからがベストです。
別視点:逆に排便時は「和式トイレでしゃがむ」ほうが負担が少ないです
ここまで、「しゃがみ姿勢は痔主にとってよくない」という話をしました。
しかし、ここでちょっと視点を変えてみましょう。
考えるべき視点は「排便時」。
実は、排便時の姿勢は「洋式トイレの座り姿勢」よりも「和式トイレのしゃがみ姿勢」のほうが良いのです。
排便時の姿勢による違い
洋式トイレ:大腸が曲がった状態になる
和式トイレ:大腸から肛門までがまっすぐ伸びた状態になる
つまり、和式トイレの場合は「大腸→肛門」までがまっすぐであるため、スムーズに排便ができるというわけです。
とはいっても、普通の方はたいてい「洋式トイレ」を使用していることでしょう。
令和の今となっては、和式トイレのほうが珍しいです。
そこで、洋式トイレで排便をする際は「ロダンのポーズ」を心がけるようにしましょう。
和式トイレのしゃがみ姿勢ほどではありませんが、大腸がまっすぐになり排便がスムーズになりやすいです。
まとめ:しゃがみ姿勢は痔主にとってよろしくない!なるべく負担をかけない対策をしましょう。
内容のまとめ
- しゃがみ姿勢は、腹圧がかかるため肛門に負担がかかる
- しゃがみ仕事の多い人は、定期的なストレッチや椅子用意などで対策をしましょう
- 排便時に限っては、しゃがみ姿勢のほうがベストです

