
突然ですけれど・・・
「ウォシュレット」、使ってますか?
日本は諸外国と比較して、水洗式の洋式トイレがかなり普及しています。
ところが、「直接肛門に水を当てる行為」に対して抵抗感や恐怖があり、ウォシュレットを使ったことがないという日本人も多く居ることは事実です。
非常にもったいないとおもいます!
ウォシュレットは使い方を間違えなければ、非常に便利で有効なものなのです。
そこで今回は、痔主歴17年でひたすらウォシュレットのお世話になってきた私が、「正しいウォシュレットの使い方」を1からお伝えしたいとおもいます。
ウォシュレットは本当に神です。アナタにも是非上手に使って欲しいです。
こんな悩みに答えます
- ウォシュレットを使うべき理由とは?
- ウォシュレットにはどんな機能があるの?
- ウォシュレットの正しい使い方・手順は?
- ウォシュレットが付いていないトイレはどうすればいいの?


注意:「ウォシュレット」は㈱TOTOの商標です
本記事では「ウォシュレット」という表記を使っていますが、正式な名称は「温水洗浄便座(おんすいせんじょうべんざ)」です。
しかし一般的には「ウォシュレット」のほうがよく使われており、一般用語化しつつあります。
よって本記事では分かりやすいように「ウォシュレット」表記で書いていることを、予めご了承ください。
- なぜウォシュレットを使うべきなのか?→ペーパーだけより断然メリット多し!
- ウォシュレットの機能一覧
- 【お尻洗浄】お尻を洗ってくれます
- 【やわらか】お尻を丁寧に洗ってくれます
- 【ムーブ】お尻をまんべんなく洗ってくれます
- 【ビデ】お尻より前のデリケートゾーンを洗ってくれます
- 【乾燥】風を出して風乾燥させてくれます
- 【止(止める)】動いている機能を止めます
- 【人感センサー】人が座っていないと機能が使えません
- ウォシュレットの正しい使い方
- ウォシュレット→ペーパー の順番で
- 水の勢いは最弱からスタート
- 温水機能があるなら必ず使う!
- 洗浄は5秒~長くても20秒
- 洗浄時は、お尻の穴に力を入れない
- 【ムーブ】は使わない
- トイレットペーパーは軽く当てて水分を取るだけ
- ペーパー+乾燥が最速で乾く
- 注意点:排便を促すためにウォシュレットを使ってはいけません
- ウォシュレットをなぜ「使いたくない」のか?
- ウォシュレットが無いトイレでも安心!代案まとめ
- 豆知識:「ウォシュレット」は一般用語ではなく「TOTOの登録商標」です
- 最後に:ウォシュレットは日本人のお尻の頼れる味方です
なぜウォシュレットを使うべきなのか?→ペーパーだけより断然メリット多し!
ウォシュレットには、非常に有用なメリットがあります!
ペーパーだけしか使ったことがないかたも、メリットをしっかり把握して是非試してほしいですね!
メリット①:トイレットペーパーだけでは拭ききれない汚れも洗える!
排便後のおしりをキレイにするために、通常はトイレットペーパーで拭くということをします。
しかし、トイレットペーパーだけでは肛門まわりを完全にキレイにすることは不可能です。
- 肛門まわりは皮膚のしわがよっていて汚れが残りやすい
- ペーパーで拭くだけでは、表面しかキレイにできない
- ペーパーは「擦って拭い取る」行為なので、どうしても拭き残りがある
しかし、ウォシュレットならば水で肛門全体を洗い流すことができます。
トイレットペーパーだけよりも断然効率がよいのです。
メリット②:トイレットペーパーで拭く刺激が最小限で済む
肛門は消化器官の一番最後の出口であり、とってもデリケートな場所です。
その最たる例が「痔」ですね。
つまり、肛門をトイレットペーパーでゴシゴシ拭くという行為は、刺激が強すぎるのです。
ウォシュレットならば、汚れは水で洗い流すことができるので、トイレットペーパーでゴシゴシする必要性はありません。
洗った後に軽く水を吸い取る程度にペーパーを使えばいいのです。
メリット③:トイレットペーパーの使用量が最小限で済む
ウォシュレットを使うことで汚れのほぼすべてを洗い流せるので、その後に使うトイレットペーパーは最小限です。
ちょっとの水と電気の使用量しかないので、経済的でもありますね。
メリット④:感染症の予防
トイレ経由で人から人へ感染するウィルス等は多いです。
一番有名なところだと「ノロウィルス」ですね。
ノロウィルスは便中に含まれるうえに、空気中を浮遊します。
なので、便になるべく手を近づけないことが重要なのです。
ウォシュレットを使えば、そもそもペーパーを使う前に洗い流してしまえるわけですね。
注意
ウォシュレットを勢いよくつかいすぎると、水の跳ねで床や便器周りを汚染してしまうことがあります。
ウォシュレットは正しい使い方(後述)を守りましょう!
ウォシュレットの機能一覧
ウォシュレットを使ったことが無い方向けに、ウォシュレットの機能を一つずつ解説していきます。
補足
名称や機能の詳細は、メーカーや機種によって多少違うことがあります。
【お尻洗浄】お尻を洗ってくれます
一番の基本となる機能ですね。
便座の内側に設置されたノズルから水が出て、お尻周りを洗ってくれます。
【やわらか】お尻を丁寧に洗ってくれます
【お尻洗浄】の発展機能です。
緩やかな水の勢いであったり、霧状になった水が出てきたりと、機種によってさまざまです。
【ムーブ】お尻をまんべんなく洗ってくれます
【お尻洗浄】の発展機能です。
ノズル口が動いて、お尻全体をまんべんなく洗ってくれます。
【ビデ】お尻より前のデリケートゾーンを洗ってくれます
女性専用の洗浄機能です。
前のほうのデリケートゾーンを洗ってくれるらしいのですが、私は男性なので詳細や使い心地はわかりません・・・。
【乾燥】風を出して風乾燥させてくれます
風が出てきて、乾燥をしてくれます。
機種によっては温風であったり、温度を調整できたりもします。
ウォシュレットで洗ったあとに使う機能ですね。
【止(止める)】動いている機能を止めます
【お尻洗浄】や【乾燥】などの、動いている機能を止めるボタンです。
それぞれのボタンは「ONにする」機能だけなので、止めるときには【止】ボタンを使います。
補足
必ずしも【止】ボタンのみではありません。機種によります。
【人感センサー】人が座っていないと機能が使えません
最近では、人が座っていることを感知するセンサーが付いているタイプがよくあります。
加重もしくは赤外線反射がほとんどです。
人が便座に座っていないと、【お尻洗浄】などの各種機能が使えないわけです。
人が座っていない状態で【お尻洗浄】などの水を出す機能を使ってしまうと、ノズルからの水があたり一面をビショビショにしてしまうんですね。
そんなトラブルを防ぐための機能です。
ウォシュレットの正しい使い方
では、痔主歴17年の私が、ウォシュレットの正しい使い方を一から伝授したいとおもいます!
ウォシュレット→ペーパー の順番で
大原則ですが、ウォシュレットを必ず「トイレットペーパーで拭く前」に使ってください。
逆では全く意味がありません。
ウォシュレットより先にトイレットペーパーを使ってしまうと、「便の汚れを擦り付けて」しまいます。
加えて、肛門のしわの間に便の汚れが入っちゃいます。
この状態だと、ウォシュレットの水洗いではうまく洗いきれない可能性が出てきてしまいます。
必ず、ウォシュレットは「ペーパーで拭く前」に使いましょう。
水の勢いは最弱からスタート
ウォシュレットは水の勢いを調整することができます。
しかし、しっかり洗いたいからといって強い設定で動かすのはNG。
強い勢いだと水が便器周りに飛び散ってしまい、便の汚れが逆に広がってしまいます。
さらに、肛門はデリケートな部位なので、強すぎる勢いの水は、肛門を痛めてしまうこともありえます。
痔持ちなら、なおさらですね。
加えて、水の勢いは温水洗浄便座のメーカー・機種によって全く異なります。
弱設定であっても、めっちゃ水の勢いが強いタイプもあります。
なので、最初は「最弱」設定からスタートするのが鉄則です。
水の勢いが無いと汚れが残りそうで不安な方もいるとおもいますが、そこは安心して大丈夫です。
便の汚れを落とすのに、実は水の勢いは不要です。
水で柔らかくしてゆっくり流すイメージですね。
どうしてもある程度の水の勢いが欲しいなら、最弱からスタートして様子を見ながら徐々に勢いを上げていけばいいのです。
温水機能があるなら必ず使う!
最近のウォシュレットは素晴らしいものが多く、たいていは温水機能付きです。
あるなら、必ず使うようにしましょう。
水よりもお湯のほうが汚れの落ちが良いですし、なにより冷たい水よりも温かいお湯のほうが尻に優しいです。
洗浄は5秒~長くても20秒
ウォシュレット初心者にありがちなのが、超長時間ウォシュレットを使い続けること。
ぶっちゃけ不要です。
水でサっと洗い流すだけで、便の汚れは(よほどガンコ出ない限りは)ほぼほぼ落ちます。
なので、目安は5秒~10秒程度。長くても20秒ぐらいを目安にしておきましょう。
長く当てすぎると、逆に肛門が荒れたり痔になってしまうこともありえます。
洗浄時は、お尻の穴に力を入れない
ウォシュレットでお尻の穴を洗っているときは、お尻の穴に余計な力を入れないようにしましょう。
自然体のお尻の状態を洗うことが大切です。
あと、ヘタに力を入れたりすると肛門の中に水が入ってしまい、擬似的な浣腸の状態になってしまいます。
大腸には良くないので、止めましょう。
逆に、力を抜きすぎてもNGです。
自然体でウォシュレットを使いましょう。
【ムーブ】は使わない
【ムーブ】はノズル噴射位置を自動で動かして肛門周りをまんべんなく洗ってくれる機能です。
しかし、ぶっちゃけ不要です。
水を当てるときの位置の微調整は、自身で座る位置をチョコチョコ動かすことでOKです。
ムーブは正直、洗いたいところを洗ってくれないもどかしさしかありません。
トイレットペーパーは軽く当てて水分を取るだけ
ウォシュレットを使ったあとにトイレットペーパーを使うわけですが、ペーパーを使う目的は「水分をふき取る」ことだけです。
擦ったり、強く押し当てる必要は一切ありません。
ウォシュレットで洗ったあとの肛門は清潔ですが、皮膚を保護する成分も一緒に落ちてしまっていることが多いです。
強い刺激を与えると炎症を起こす原因になるので、ペーパーは擦らずに軽く当てるだけにしましょう。
ペーパー+乾燥が最速で乾く
乾燥機能があるのならば、ペーパーと合わせて使えば速乾です。
- ウォシュレット使用後の水をペーパーで軽く取る
- 乾燥でわずかな水気を完全に乾かす
ウォシュレットを使ったとしてもすぐに乾くのでオススメですよ。
注意点:排便を促すためにウォシュレットを使ってはいけません
ウォシュレットを使い続けるとまれになってしまうのが、「ウォシュレット依存症」です。(勝手に命名しました)
便秘が酷い方にありがちなのですが、
①ウォシュレットの水を肛門内に入れて浣腸代わりにしたり、
②肛門に水の刺激を与えて排便欲を促したり
してしまうことがあります。
自然な排便が出来なくなってしまうので、ゼッタイに止めましょう!
ウォシュレットをなぜ「使いたくない」のか?
ここまで読んだアナタでも、もしかしたら未だに「ウォシュレットを使いたくない」という気持ちがありませんか?
そんな気持ちは、よくわかります。
少し掘り下げてみましょう。
1.恐怖感
一度もウォシュレットを使ったことがない人は、ウォシュレットというものに対して「恐怖」を感じている人が多いように見受けられます。
たしかに、肛門に水を直接当てるという行為は中々にスリリングな気もします。
どう使えば良いのか分からないから怖い という場合もあるでしょう。
ムリにウォシュレットを使う必要はありませんが、ウォシュレットにはメリットがたくさんあることも事実です。
是非、最初の1回目を試して欲しいです。
2.不潔感
ウォシュレットの水を肛門に当てるという行為そのものに、不潔感を感じてしまう人も多いとおもいます。
たしかに、他の方と共有するトイレは汚れが気になるものですし、便座ならなおさらです。
ウォシュレットのノズルが汚れていたり、水自体が汚れている可能性もあるでしょう。
しかし、安心してください。
最近のウォシュレットの機種は、ノズル自動洗浄機能が付いていたり、除菌性能が高いものもあります。
水も、元の水道水がよほど汚れていない限りは、ちゃんとキレイな水がノズルから出てきます。
「ウォシュレットが不潔」というのは明らかな先入観ですね。
むしろウォシュレットはこれまで説明したとおり「清潔」になる要素が盛りだくさんです。
ウォシュレットが無いトイレでも安心!代案まとめ
さて、ウォシュレットのメリットや使い方を詳しくお伝えしたわけですが、ウォシュレットは必ずトイレに付いているものではありません。
- 古い物件
- 安い物件
- 公共場所のトイレ
住宅、施設のどちらにおいても、トイレに必ずウォシュレットが付いているという保証はありません。
しかし、大丈夫です。
世の中には、たくさんの「ウォシュレット代用品」があるのです。
一部をご紹介させていただきます。
使ってそのまま流せる!【大人用おしりふき】
トイレにそのまま流せるタイプの、ウェットペーパーですね。
大人が使えるお尻拭きという表現もできます。
ウォシュレットの水がない場合に、塗れた本商品で汚れをキレイに取るわけですね。
多少は擦る必要があったりするので、ウォシュレットの洗浄機能と比べると劣りますが、代用としては十分でしょう。
外出先でもどこでもウォシュレット!【携帯式ウォシュレット】
どこでも持ち運びができるハンディータイプのウォシュレットです。
電池式でボタン一つで水が出てくるので、非常にカンタンに外出先で使うことができます。
泡で洗浄!【スキナクレン】
「泡で汚れを拭き取る」という、一風変わった商品です。
トイレットペーパーやウェットティッシュに泡をだして、その泡で肛門をやさしく包んで拭き取るという使い方です。
豆知識:「ウォシュレット」は一般用語ではなく「TOTOの登録商標」です
冒頭にも書きましたが、「ウォシュレット」という単語は㈱TOTOの登録商標です。
正式な名前は「温水洗浄便座(おんすいせんじょうべんざ)」です。
今でこそ「ウォシュレット」という単語は広く普及し、日本人になら誰にでも通じる言葉です。
しかし、「ウォシュレット」という単語を使った商品はTOTO以外が作ることはできないのです。
他の会社から出ている温水洗浄便座の商品は、それぞれ別の商標が使われています。
最後に:ウォシュレットは日本人のお尻の頼れる味方です
ウォシュレットの正しい使い方はご理解いただけたでしょうか?
ただ、厳密にすべての事項を守る必要なんかは無くてですね。
まずはウォシュレットを気軽に使って欲しいんですよね。
私は痔持ちなので特にそうなのですが、ウォシュレットはマジで神です。
日本の最も素晴らしい発明の一つです。
一度、使ってみてください!

